入賞者のその後:稲沢朋華さんが郷里のサンポートホール高松にてグランプリ受賞記念リサイタルに出演
グランプリ受賞記念リサイタルに出演
年明け最初の公演は、1月9日、稲沢朋華さんの郷里の香川県・高松市で幕を開けました。この公演は、稲沢さんが香川県初の特級グランプリを受賞してすぐに、ピティナ香川支部の皆様の「全力応援宣言」のもと、サンポートホール高松との共催事業として実現したものです。香川支部からの熱いレポートをお届けします。
「稲沢朋華さん、特級グランプリ!!」という速報が飛び込んできてから、「受賞記念リサイタル開催」を公にするまでの期間は、たった20日。
その間、ピティナ本部とのやり取りを中心に、公益財団法人高松市文化芸術財団様との共催というありがたい応援もいただき、確実な一歩を踏み出しました。
そして、当日に向けて様々な事を決定していくのと並行して、稲沢朋華さんの妹さんによる素敵なチラシやパンフレットが出来上がっていきました。


チケットは販売開始から1ヶ月経たない内に完売となり、嬉しい悲鳴と共に、お断りせざるを得なかったたくさんの方達には申し訳なく思っておりますが、寒い中、開場時間より早くに列ができ、満席の客席を見上げた時には、ちょっとウルっとしました。

ドビュッシーの小品をサラッと弾いたあとは、湯山昭さんの「お菓子の世界」より2曲、曲名当てクイズになって、美味しそうなご本人手描きのイラストの登場で楽しく。
そして、ショパン、ブラームス、休憩をはさみシューベルト。
彼女自身の言葉でエピソードや想いを織り込んだ、1つの作品のようなプログラムノートと共に、美しい音の粒と音楽がホールいっぱいに充満して、素晴らしい空間と時間を皆が共有しました。


なぜ「全力応援宣言」を公言してまで、香川支部主催でリサイタルを開催しようと思ったのか。
それは、演奏は元より、朋華さんの自然でかわいいお人柄にあります。
グランプリ受賞後は演奏の機会が増え、突然世界が変わったような日々の連続だったであろう朋華さんを思うと、楽しそうに見えるその裏で、真剣にピアノと向き合うたくさんの時間を費やしたことは容易に想像がつきます。

ステージ上でマイクを手にして「今日は、コンペティション決勝の時の何百倍も緊張しています。」と正直に打ち明けてくれた時、グランプリの演奏を聴きに来たお客様みんなが、温かく見守り応援する気持ちにシフトチェンジしていった気がします。
それ故、開演前も終演後も彼女を囲んでロビーには笑顔があふれ、見ているこちらも幸せな気持ちでした。

実は、リサイタル前日には福田成康専務理事が来高され、PTNA本部の堀明久氏、香川支部支部長と共に、分刻みのスケジュールで、香川県知事、高松市長をはじめとする5ヶ所に、「特級グランプリ受賞の報告とリサイタル開催のご挨拶」という事で表敬訪問に伺いました。


次の日の大きな本番を控えていても、常に笑顔を絶やさず、訪問先ではきちんと自分の言葉で応答し、予想もしていなかったテレビ局の取材も自然体でこなした朋華さんは立派でした。

まだまだ始まったばかりのピアニストとしての道、これからも「全力応援宣言」継続いたします。

レポート◎ピティナ香川支部 鎌田真琴
あけましておめでとうございます!
新年はおいしいご飯食べましたか?
さて、私の2026年の始まりは、大好きな地元・香川での凱旋リサイタルからスタートしました。ありがたいことに、早い段階から多くの方にチケットを手に取っていただき、感謝の気持ちでいっぱいになると同時に、身の引き締まる思いでこの日を迎えていました。
香川支部の先生方の温かいご尽力のおかげで、三豊市長、高松市長、香川県知事への表敬訪問の機会をいただき、ピティナ特級グランプリの受賞、そして今回のリサイタルについてご報告させていただきました。大きなテレビカメラにオドオド(笑)しながらも、自分のこれまでの歩み、そしてこれからのことについてお話しする中で、背中を押してくださるような励ましのお言葉をたくさん頂戴しました。
多くの方が、大切な時間を割いて私のことを思い、支えてくださっていることを改めて実感し、心からの感謝の気持ちとともに、その想いに応えていきたいという強い覚悟を新たにしました。

今回のリサイタルでは、プログラムにも特別なこだわりを込めました。昨年3月、サンポート高松でのデビューリサイタルで演奏したシューベルトの最後のソナタは、ホールとピアノ、そして作品との相性があまりにも素晴らしく、今回もぜひ演奏したいと強く思って選びました。また、幼い頃から大好きだったドビュッシー【小さな黒人】も取り上げました。小学校に入って初めて出場したコンクールで、一生懸命練習したにもかかわらず、最後の和音で隣の音を弾いてしまい、初めて悔し泣きした、そんな忘れられない思い出の詰まった一曲でした。
そして、フライヤー、チケット、プログラム、プログラムノート、(そして表敬訪問にあわせて名刺も!)デザインはすべて妹にお願いしました。共に育ち、今では全う道を歩んできた妹ですが、誰よりも私のことを理解してくれる存在であり、努力を惜しまず、一切の妥協なく最高のものを追求する姿勢を心から尊敬しています。お姉ちゃんにもその抜群のセンスをください。。。長〜い彷徨い期間を経てそれぞれが自分の「好き」をやっと見つけ、姉妹で一緒にひとつのコンサートを作り上げることができたことは、私にとって何にも代えがたい喜びでした。受け入れてくださった支部の先生方に心から感謝申し上げます。

本番は、本当に手足が震えるほど緊張していましたが、香川の皆さまはやはり温かく、トークの際での大きなリアクション、大きな拍手と共にたくさんの笑顔を向けてくださいました。まるで両手を広げて迎え入れてくださっているような感覚に包まれ、次第に緊張がほどけていったのを覚えています。一次予選の前日には、母校で教育実習をしていたのですが、在学時からお世話になっている大好きな先生方、そして3週間という短い時間の中ではありましたが、かけがえのない学びとたくさんの思い出をくれた坂出高校の生徒のみんなが、リサイタルを聴きに来てくれました。終演後みんなのキラキラした瞳を見て、高校時代何度も壁にぶつかりながらも、憧れを胸に一生懸命過ごした、幸せでいっぱいだった3年間を思い出しました。

香川支部の先生方は、時間が経っても変わらず心から喜んでくださり、私のこだわりが強すぎるリサイタルへの準備から、本番を終えた今に至るまで、本当に長い時間、ずっと笑顔で支えてくださいました。「不安なこと、挑戦したいこと、何でも相談してね」と私を思ってかけてくださる一言一言が心に染み渡り、どれほど心強かったか言葉にできません。「また香川で待ってるからね、夢は忘れちゃダメよっ!」愛に溢れた言葉が深く心に残っています。本部からも、福田専務理事、堀様もはるばる香川までお越しくださり、事務所の皆さまをはじめ、多くの方が応援してくださいました。
この忘れられない時間を作ってくださった関係者の皆様、お越しくださったお客様、いつも支えてくださっているすべての皆さまに、心から感謝でいっぱいです。本当に本当にありがとうございました。
本当の自分とよく向き合うこと、過去も、現実も、ぐっと受け入れること。2026年、「NEW 稲沢朋華」、またゼロから一歩ずつ頑張ります!!
※ここまで読んでくださった、画面の向こうの香川の皆さんへ、、!夏頃に、香川で何か素敵なことがあるかも、、、

稲沢朋華
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2026年はピティナ創立60周年であるとともに、ピティナ・ピアノコンペティション開催50回、ピティナ・ピアノステップ開催30年目の節目にもあたります。
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