入賞者のその後:諏訪支部入賞者記念コンサートにて稲沢朋華さんがゲスト出演
稲沢朋華さんがゲスト出演

稲沢朋華さんが2回目の入賞者記念コンサートゲストに出演されたのは、12月21日の長野県諏訪においてでした。生き生きとした演奏や会場の様子が伝わる、諏訪支部からのレポートをお届けいたします。
2025年12月21日(日),茅野市民館マルチホールにて,ゲスト演奏に特級グランプリの稲沢朋華さんをお迎えし,ピティナ諏訪支部「第49回ピティナ・ピアノコンペティション優秀者演奏会~ピティナピアノコンサート~」を開催いたしました。
ピティナ・ピアノコンペティション諏訪地区予選を通過した長野県南信地区在住の方々が出演するこのコンサートは地元テレビ局でも放映され,出演する入賞者たちを称え応援するとともに,地域の方々にピアノ演奏を楽しんでいただく機会でもあります。今回は未就学児から大学生までソロ25組,連弾10組の地元入賞者がそれぞれの個性あふれる熱演を披露。そしてゲストとして全国大会B級銀賞の山田寛人さん,C級金賞の平沼華さん,特級グランプリの稲沢朋華さんが圧巻の演奏でコンサートの最後を飾りました。

稲沢朋華さんが今回演奏されたのは,雰囲気の全く異なる2曲に加え,なんとアンコールまで!!
〇ピアノ・ソナタ第3番 ヘ短調 Op.5 第1楽章/ブラームス
〇変奏曲Op.41/カプースチン
〇アンコール:「お菓子の世界」より ショートケーキ,ホットケーキ/湯山昭
冒頭の低音がホールに響き渡った途端,特級グランプリの登場に期待をふくらませていた観客はたちまち惹きつけられました。思索に満ちた低音を聴かせたかと思えば,高音のきらめき,中音域での豊かな響きの歌,次第に厚みを増しながら曲は進み,スケール大きく骨太なブラームスを聴かせてくださいました。
一転してカプースチンでは軽やかな音楽。多彩なタッチ,音色の変化で自在にピアノを操り,生き生きと躍動感に溢れた演奏に,会場の皆様も心から音楽を楽しんで聴いている様子でした。曲の終わりに向かって疾走感が増し,ぐんぐん引きこまれ,息もつかせぬほど。思わず前のめりになって夢中で聴きました。

二つの全く違った音楽を鮮やかに聴かせてくださり,心より拍手喝采,大満足で夢見心地だったところ,再びステージに現れた稲沢さんは,なんとアンコールまで弾いてくださいました。
クイズを交え,
「これから演奏する曲はショートケーキとホットケーキ,どっちでしょう?」
と観客に問いかけてから弾き始めました。
盛り上がる会場の方々に答えを聞いてみると,ショートケーキとホットケーキが半々位。クイズの答えは・・・内緒にしておきます!
稲沢さんのこの音楽への愛を感じる、この上なく温かい音色と,先ほどのカプースチンを彷彿とさせる生き生きしたリズム。稲沢さんはクラシックのみならず,ジャズも素晴らしい。この日の演奏の瞬間に立ち会えたことを幸せに思いました。

アンコールに加え,楽しいクイズまでしてくださり,会場はほっこりと温かい雰囲気に包まれました。出演者やそのご家族はもちろん,特級グランプリの演奏を楽しみにご来場された地域のピアノ学習者や指導者,音楽愛好家,ホールを埋め尽くした大勢のお客様にとって,とても充実した夢のような時間となりました。

コンサート終了後には,ステージ上で出演者の皆様との写真撮影に応じてくださいました。憧れの特級グランプリと間近で触れ合える機会に,みんな目を輝かせていました。稲沢さんの子供たちに気さくに話しかける柔和な笑顔から,子供好きなお優しいお人柄が伝わってきました。

私どもコンサート運営スタッフとゲスト演奏出演者ご家族を交えてのお食事会では,子供の頃のコンクールの思い出や音楽高校時代のこと,ご家族や故郷香川のお話など,ユーモアを交え楽しくお話しくださいました。稲沢さんの大変実直で飾らない温かなお人柄に触れ,和やかなひと時となりました。アウトリーチ活動やジャズ,作曲,他の楽器とのアンサンブルなど幅広くご興味をお持ちで活動されていらっしゃるとのこと。その全てが演奏に表れていると感じました。
今回もクラウドファンディングにより特級グランプリをお迎えし,若い才能が花開いていく瞬間に立ち会い,地域の皆様にその感動をお届けできましたこと,ご協力くださった皆様,ピティナ本部の方々,関わってくださった全ての方々に感謝申し上げます。
稲沢朋華さんのますますのご活躍を心よりご期待申し上げ、これからも応援し続けます!

レポート◎ピティナ諏訪支部 古川恵美
2025年のちょっと早めのクリスマスには、諏訪支部の入賞者記念コンサートに出演させていただきました。
八王子から、どこか懐かしさを感じる少しレトロな電車に揺られ、初めて訪れた諏訪。会場の茅野市民会館マルチホールは、まるで劇場のような雰囲気をもつ、とても印象的なホールでした。クリスマスツリーのすぐ隣で、のびのびと演奏できるという、なんとも贅沢な時間を過ごしました。
今回のゲストである平沼華さん、山田寛人さん、そして個性あふれる諏訪のピアニストの皆さんの素晴らしい演奏を舞台裏から拝聴し、また、今回のコンサートで大変お世話になった諏訪支部の先生方とも、たくさん音楽について深いお話をさせていただくことができました。
ローカルな場所ならではの、年齢を問わずピアノ仲間同士が兄弟のように打ち解け合うアットホームな雰囲気がとても尊く、あたたかい気持ちになりました。幼い頃から「好き」という気持ちを大切にしながらピアノに向かっている姿に触れ、音楽に向かう原点のようなものを私も忘れずにいたいと思いました。
実は今回、アンコールでは、その場の雰囲気に合わせて演奏を選べるようになりたいという自分への戒めも込めて、いくつか候補を準備していました。ところが、皆さんの演奏を一つひとつ拝聴していると、用意していたアンコール候補と同じ曲が次々と舞台上で奏でられていき、手元のリストは見る見るうちにチェックで埋まっていきました。想定していた余裕は消え去り、本番直前の楽屋でプチパニックになっておりました。笑
そんな中、偶然にも「お菓子の世界」をテーマにした手作りの切り絵をスーツケースに入れていたことを思い出し、「今日はクイズをやるしかない!」ということで、アンコールでは《お菓子の世界》を演奏することにしました!
、、、、というわけで、持ち曲をもっともっと増やさなければ、と痛感しています。
最近は、小学校の掃除の時間に流れていた「トイレの神様」がマイブームです。当時は題名だけを聞いて驚いていましたが、あらためて聴くと言葉に表せないほど心を打たれる曲だということを知りました。言葉と音楽の力は、本当に偉大だなと感じます。この記事を読んでくださっている画面の向こうのみなさんの、「大切な一曲」も、ぜひ教えていただけたら嬉しいです♪◠‿◠
本当にお世話になりました諏訪支部の先生方、共演させていただいたピアニストの皆さま、そしてご来場くださった皆さまに、心より感謝申し上げます。
このような貴重な機会をいただき、本当にありがとうございました。

稲沢朋華
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