入賞者のその後:甲子園支部入賞者記念コンサートにて津野絢音さん&沢田蒼梧さんがゲスト出演
津野絢音さん&沢田蒼梧さんがゲスト出演
2月1日には甲子園支部として10回目の入賞者記念コンサートが開かれ、2025特級銀賞の津野絢音さんと沢田蒼梧さん(2019特級入賞)がゲスト演奏されました。甲子園支部からのレポートをお届けします。
2026年2月1日、神戸新聞 松方ホールにて、ピティナ甲子園支部主催 「第10回入賞者記念コンサート」を開催いたしました。記念すべき10回目となった今回は、46組(ソロ・デュオ)の輝かしい入賞者たちが集結。さらにゲストとして、津野絢音さんをお迎えし、熱気あふれる一日となりました。
今回のコンサートは、コンクールで素晴らしい成績を収めた子どもたちの演奏に加え、第2部とのあとにゲスト演奏の時間を設けました。
第2部のあとには、昨年のピティナ・ピアノコンペティション特級で銀賞を受賞された津野絢音さんが登場。ショパンの「ピアノ・ソナタ第3番」を演奏してくださいました。気品あふれる音色がホールを包み込むと、出演者のお子様たちもその指先の動きを食い入るように見つめていました。

演奏後のインタビューでは、特級ファイナルという大きな舞台への想いを語ってくださいました。
「昨年ファイナルに進めず悔しい思いをしたので、今年はオーケストラと弾くことを最大の目標にしていました。目標を達成できた喜びと、銀賞という結果への少しの悔しさ、その両方が今の糧になっています」
また、上達のアドバイスとして、憧れの人の真似をすることの大切さを伝えてくれました。「上手な先輩の練習方法だけでなく、日々の過ごし方や考え方など、日常のなかに上達のヒントがある」というお話は、音楽の道を歩む子どもたちの心に深く響いたようです。
終盤の第4部あとには、小児科医とピアニストという二つの顔を持つ沢田蒼梧さんが登場。ショパンの「スケルツォ第2番」と「英雄ポロネーズ」を披露してくださいました。翌日から32時間勤務を控えているとは思えない、力強く圧倒的なパフォーマンスに、会場には期待と熱気が広がっていきました。トークコーナーでは、ご自身の挫折経験や「両立」の秘訣を惜しみなくシェアしてくださいました。

「中学2年生で一度はピアノをやめようと決意したけれど、憧れの先輩との出会いで自発的なやる気が芽生えました。ピアノは断念するものではなく、自分なりのやり方で一生付き合っていくもの。目標から逆算して日々のタスクを決めることが、勉強とピアノを両立させるコツです」
また、保護者の方々へ向けて「どこかのタイミングで親が手を引き、子どもが自分の意思で向き合えるようになることが、その後の成長において重要」という、実体験に基づいた誠実なメッセージを贈ってくださいました。
演奏後には、出演者を代表して子どもたちからゲストのお二人へ感謝の花束を贈呈しました。ステージ上での堂々とした姿から一転、舞台袖に戻ってきたお二人は、子どもたちの目線に合わせて優しく語りかけてくださる姿が非常に印象的でした。


また、沢田さんの演奏に魅了された子どもたちが、終演後も熱心にロビーでお待ちくださっていたことから、急遽サイン会が開催されるという嬉しいサプライズもありました。憧れのピアニストを間近にした皆様は大変喜んでおられ、会場全体が幸せな余韻に包まれました。

記念すべき第10回を無事に終えることができましたのは、お忙しい中かけつけてくださった津野さんをはじめ、日々子どもたちを支えるご家族の皆様、そして開催にご尽力いただいた関係者の皆様のおかげです。心より感謝申し上げます。

節目の10回目を終え、ピティナ甲子園支部のコンサートは次なるステージ、第11回目へと歩みを進めます。
コンクールという目標に向かって努力する日々は、決して楽なことばかりではないかもしれません。しかし、その先には今回のような光り輝くステージと、かけがえのない出会いが待っています。2027年1月末に開催予定の第11回入賞者記念コンサートが、再び皆様の「夢の舞台」となるよう、心を込めて準備してまいります。来年、さらに成長された皆様とお会いできる日を心待ちにしております。

レポート◎ピティナ甲子園支部長 井上登与美
記)岡本貴子
2月1日はピティナ甲子園支部入賞者コンサートにて、神戸新聞松方ホールで演奏させていただきました。本公演は、1月は学内での本番のみだった私にとって2026年最初のコンサートの舞台でもあり、特別な思いで臨みました。
私は第1・2部終了後のゲスト演奏として出演させていただいたため、楽屋でモニターを通して幼稚園生から小学4年生までの皆さんの演奏を拝聴していました。まだ幼い小学生の子たちが難易度の高い作品に向き合っている姿に感激すると同時に、私自身はこの日が初めての本番となるショパン《ピアノ・ソナタ第3番》を演奏する予定だったため、良い刺激とともに一層の緊張も感じていました。
初めて訪れた松方ホールは、響きが大変美しく演奏者にとっても音をよく聴くことのできる素晴らしい空間でした。また甲子園支部のゲストには毎年素晴らしい方々が名前を連ねられている事を知り、その舞台で新年最初の演奏ができたことを大変光栄に思っています。
このような貴重な機会を与えてくださった、井上登与美先生をはじめ、甲子園支部の先生方・スタッフの皆さまに心より感謝申し上げます。また、ご来場くださり温かく耳を傾けてくださった皆さまにも、厚く御礼申し上げます。この経験を糧に、2026年も一つひとつの舞台を大切に、真摯に音楽と向き合っていきたいと思います。
津野絢音
このたびは第10回ピティナ甲子園支部入賞者記念コンサートにゲスト奏者として出演させていただき大変光栄に存じます。 支部長の井上登与美先生からは何年も前から出演のオファーをいただいておりましたが、なかなかスケジュールが合わず、今回漸く出演することが叶いました。長らくピティナから離れている私に何度もお声がけいただきましたこと心より感謝申し上げます。
演奏とトークを聴いてくださった若いピアニストたちの心に、少しでもポジティブな刺激を残せていたら嬉しいです。そして、皆さんが今後それぞれの形でピアノとともに豊かな人生を歩んでくださることを願っています。 当日、温かなおもてなしで迎えてくださった井上先生始めスタッフの皆様、ありがとうございました。甲子園支部の今後益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。
沢田蒼梧
派遣公演のお問い合わせは、クラウドファンディング担当(tokkyu_project@piano.or.jp)までお願いいたします。

2026年はピティナ創立60周年であるとともに、ピティナ・ピアノコンペティション開催50回、ピティナ・ピアノステップ開催30年目の節目にもあたります。
変化し続ける社会に柔軟に対応し、さらなる発展を続けるためには、各地の会員の皆さま方のご理解とご協力が欠かせません。
どうか皆さまの温かいご芳志を賜り、より豊かな社会の実現に向けて、新たな一歩をともに踏み出していただけましたら幸甚に存じます。
ご寄付はこちらから




