入賞者のその後:鳥取県支部入賞者記念コンサートにて稲沢朋華さんがゲスト出演
稲沢朋華さんがゲスト出演
3月29日には鳥取県支部主催の入賞者記念コンサートが開催されました。鳥取県支部からのレポートをお届けします。
令和8年3月29日(日)、湯梨浜町ハワイアロハホールにて、鳥取県支部主催の2025ヤングピアニストコンサートを開催いたしました。プログラムは3部構成、第1部はコンペの中国大会入賞者中心の12名が晴れ舞台で熱演を繰り広げました。
第2部はゲストの稲沢朋華さんの特別演奏コーナー、素晴らしい演奏でホールの中には美しく多彩なピアノの音色が拡がりました。
第3部は12組24名の会員の先生方の生徒さんが、大政直人先生作曲の朗読と連弾による組曲『八神姫と大国主命の物語』を、今年は演劇も入れて、皆で力を合わせて表現しました。

ここで、特級グランプリ受賞後、多忙を極めておられるだろう稲沢さんの、ヤンピア鳥取での大活躍ぶりを紹介させていただきます!
ホールの時間の都合で、開演前のリハーサルあとにステージでミニ交流会をお願いしたところ、快く引き受けていただきました。
稲沢さんが、鳥取空港がコナン空港だからと、コナンのテーマを弾いてくださると、子供たちからはアニメ繋がりで『ドラえもん!』というリクエストが。それは楽しいアレンジで演奏くださり、子供たちも恥ずかしそうに歌ったりピアノを覗きこんだりしていました。その後には『お菓子の世界』からの、何のお菓子かクイズ(╹◡╹)。「ホットケーキ」を演奏くださるも、軽やかな彼女の演奏に小さな女の子1人の正解を除いて、みんなポップコーンに手をあげていました!(笑)。

子供たちから「どんなことを思ってピアノを弾いてますか?」「どのくらい練習しますか?」などの質問にも、稲沢さんは、自分の体験を交えてとても分かりやすく答えてくださいました。そして、今からステージを迎える少し緊張気味の子供たちに、「失敗を恐れないで楽しんで弾こう」「自分の音が出せたら良いね」とたくさん励ましの言葉をかけてくださりました。

集合写真の後、時すでにに第1部開演20分前にもかかわらず、楽屋に戻ろうとする米ちゃん(※稲沢さん)にステージ裾で子供たちが群がり、サイン会がスタート!よく応じてくださるなぁと感心しました。第2部、ご自分の演奏前には、ホール内で鳥取の子供の演奏にも耳を傾けてくださいました。

そして迎えたゲスト特別演奏。プログラムはショパンのスケルツォの第1番、第2番とブラームスのソナタ第3番より、第1、第2楽章。

どの作品も音に幅があり、音色が多彩で繊細かつ大胆な表現に、会場のお客様は魅了されました。スケルツォの第1番、硬く引き締まった和音に続き出てくるヒステリックとも言える主題が、音に羽が生えたように軽やかで、初めて聴く不思議な響きでした。続く中間部の『幼子イエス』のメロディの響きがあまりに儚く美しく、頬を拭う人のたくさんの腕を後方でぼんやり眺めるわたしも涙を誘われておりました。
同じ涙現象はブラームスのソナタの第2楽章でも起こり、演奏終了後は、かなりの静寂のあとに割れんばかりの拍手が起こりました。

アンコールはご自身のアレンジで、馴染みのあるポップスから2曲、癒しモードで弾いてくださいました。
インタビューにも丁寧に皆様にわかりやすく答えてくださっていたのですが、ブラームスの2楽章にクラクラした私は、その後の内容が思い出せないほど、ただただ感動でいっぱいでした。

クラウドファンディングで稲沢さんを派遣していただき、生の演奏に触れることが出来たことへ感謝の想いでいっぱいです。ありがとうございます。
コンサート開催にあたりご協力いただいた出演者、保護者とスタッフの皆様へ心より感謝申し上げます。
そして第3部の、鳥取産まれの大政直人先生の作品は、来年は2台ピアノに変身して3年目を迎える予定です。作品の熟成も楽しみです。

最後に一言。稲沢朋華さんがこれから歩まれる音楽の道を、鳥取のファン皆で応援していきたいと思います。健康第一で頑張ってください!
レポート◎ピティナ鳥取県支部 新田恵理子
鳥取県支部で演奏させていただきました。自然がとても豊かで、空気が澄んでいるからか、景色の彩りが一層鮮やかに感じられ、到着した瞬間から心がふっとほどけるようでした。
鳥取コナン空港に降り立つと、名探偵コナンのオープニング曲が流れていて、一気に気持ちが高まりました。鳥取県が「名探偵コナン」で溢れているのは、作者の青山剛昌先生が北栄町(旧大栄町)のご出身であることに由来しているそうです。空港でストリートピアノを見かけたものの、その場ではなかなか勇気が出ず…。ですが前日に、鳥取支部の新田先生に「コナンの音楽をぜひご一緒させていただけませんか」とお声がけしたところ、快くご承諾いただき、当日はホールでご一緒に演奏させていただくことができました。鳥取の地でコナンの音楽を奏でられたことは、とても嬉しく、印象深い経験となりました。


舞台上ではピアノを使った交流会もあり、子どもたちと音楽を通してたくさんお話しできたことも心に残っています。「どうしたら思うような音が出るようになるのか」「トリルがうまくいかないときはどのように練習すればよいか」など、真剣な質問をもらい、自分の演奏をより良くしたいというまっすぐな気持ちに心を打たれました。幼い頃から夢を持ち、意欲的に学び続ける姿はとても輝いていて、私自身も大きな刺激と元気をもらいました。


支部の先生方、出演されたピアニストの皆さま、そしてご来場くださいました皆さまに、心より感謝申し上げます。このような貴重な機会をいただき、誠にありがとうございました。残り一回となった全国での支部演奏、音楽を通して生まれた出会いに感謝しながら、これからも自分らしく歩んでいきたいと思います。
稲沢朋華
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