入賞者のその後:愛媛県支部入賞者記念コンサートにて稲沢朋華さんがゲスト出演

愛媛県支部入賞者記念コンサートにて
稲沢朋華さんがゲスト出演

2月23日には愛媛県支部主催の入賞者記念コンサートが開催されました。愛媛県支部からのレポートをお届けします。


愛媛県支部よりレポート

2026年2月23日(月・祝)、愛媛県伊予市のIYO夢みらい館文化ホールにて第38回2025年ピティナピアノコンペティション入賞記念【ヤングピアニストコンサート】を開催しました。

愛媛県支部では、ピティナピアノコンペティション地区予選にて優秀賞、奨励賞、愛媛県支部賞を設けています。それぞれの入賞者、本選入賞者、全国決勝大会出場者総勢90組による演奏に加え、ピティナピアノコンペティションにおける最高峰の特級でグランプリに輝いた稲沢朋華さんをお迎えして、トークと演奏をしていただき、約10時間のコンサートとなりました。

愛媛県は、ピティナの参加者の数が人口比率において全国一位なのだそうで、このヤングピアニストコンサートの出場を目標にしている参加者も多く、小さなピアニストたちの色とりどりの作品の熱演がホールに響き渡っていました。

ゲストの稲沢朋華さんには、2度ご登場いただきました。

第一部では、ドビュッシー作曲「小さな黒人」、湯山昭作曲「お菓子の世界」より抜粋(タイトルを明記しないのには秘密が!後述します)、ショパン作曲「バラード第2番」

第三部では、ショパン作曲「スケルツォ第1番」、ブラームス作曲ピアノソナタ第3番(第3・4・5楽章)

を、それぞれ演奏していただきました。

第一部では小さな子どもたちが多かったので稲沢さんから子供達にクイズ!湯山昭作曲「お菓子の世界」から出題です。今から弾くのは、ホットケーキでしょうか?ショートケーキでしょうか?

会場の子供達も大喜び!
なんとこのイラスト、稲沢さんの自作だそうです。絵もお上手なんですね。
大好きなお菓子が音になるとこんなに素敵なんだね。目をキラキラ輝かせて聴いていました。
正解は、ホットケーキでした!

そして、アンコールでは、美空ひばりの「川の流れのように」と、手嶌葵の「明日への手紙」をオリジナルアレンジでメドレーで演奏してくださいました。クラシックとはまた違った魅力に会場からはうっとり、ため息が。

トークの時はとてもほんわかされている稲沢さんですが、ピアノに座るとまとう空気がガラッと変わり、研ぎ澄まされた表情からはこれから起きるドラマを予感させる緊迫感が伝わりました。稲沢さんの誠実で温かいお人柄がそのまま音楽になったような、会場全体が包み込まれるような、素晴らしい演奏でした。

稲沢さんはその後も質問に答えたり、写真撮影に気さくに応じられ、参加者たちもこうして特級グランプリを身近に感じられ、とても喜んでいました。

また稲沢さんは運営の我々愛媛県支部に対しても物腰柔らかく、企画に対しての感謝を伝えてくださり、温かいお人柄に一同癒されました。ゲストでお越しくださった稲沢朋華さんはもちろん、ご出演いただきましたピアニストの皆様、そしてこのコンサートを運営し支えてくださった皆様に感謝しています。こうして温かい交流の場が生まれるのもピティナピアノコンペティションの素晴らしいところだと改めて思いました。

また来年もこうして入賞者やゲストの方々とお会いできることを楽しみにしております。

レポート◎ピティナ愛媛県支部 池田慈

稲沢朋華さんよりメッセージ

地元香川のお隣の愛媛県支部で演奏させていただきました。実は愛媛にはこれまであまり訪れる機会がなく、思い返してみるとピティナB級でひめぎんホールで演奏して以来かもしれません。(なつかしい!)

空港ではどでかい「みきゃん」(愛媛のかわいいマスコットキャラクター)に迎えてもらいながら、桐朋の先輩である支部の先生が、松山の街をぐるっと車で案内してくださいました♪

右から、みきゃん、こみきゃん、ダークみきゃん(笑)

木の温もりに包まれた豊かな響きのIYO夢みらい館でリハーサルを終えた後は、地元の美味しいご飯をいただきながら先生方とたくさんお話をさせていただき、とても温かい時間を過ごしました。

ドレミファソをまだ知らない子どもたちはどのように音程を覚え、ピアノの「ド」がここにあると知るのだろうか、そんな素朴な疑問をふと考えることもありました。自分もきっと同じ道を通ってきたはずなのに幼い頃の記憶はほとんど残っておらず、私自身は楽譜をぱっと見てすらすら読めるようになったのは高校生になってからでした。耳で感覚をつかんでいたもののあとから、詳しい理論を学び始めることに戸惑うことも多かった経験があるからこそ、幼い頃から感性を育てることと理論を学ぶこと、2つのバランスが大切なのだと感じます。

他にも、愛媛の先生方にも同じ質問をしてみると、それぞれの先生が笑顔で愛にあふれた言葉をたくさん聞かせてくださいました。先生方の「好き」という気持ちが子どもたちにも自然と伝わっていくのだろうなと感じましたし、ピアノを弾くことそのものだけでなく、その前に「人としてどう生きているか」ということをどの先生もとても大切にされているのが印象的でした。また、愛媛では良質なコンサートホールをつくるために先生方が熱心に活動されていることを伺い、その強い願いに心を動かされました。音楽を愛する人はもちろん、普段あまり音楽に触れる機会のない方にも、良い音楽を良い場所で届けたいという思い、その原点にある「音楽が心から好き」という気持ちを忘れてはいけないのだと改めて教えていただいたように思います。私自身、気づけば「うまく弾かなきゃ」と気を張ってしまっていることがありますが、外への見せ方よりも大切な、内面の澄んだ美しさ、人としてののあり方や大きな覚悟を、この4年間師匠に育てていただいたのだと改めて実感し、本当に感謝しています。明るく好奇心旺盛で、楽天的でくよくよしない性格のみきゃんのように(!^_^)ぱっと晴れやかな気持ちで、これから8月までの半年間も精一杯頑張りたいと思います。

愛媛県支部の先生方、出演されたピアニストの皆さま、そしてご来場くださいました皆さまに、心より感謝申し上げます。このような貴重な機会をいただき本当にありがとうございました^o^

稲沢朋華

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