入賞者のその後:町田支部入賞者記念コンサートに高見真智人さん・稲沢朋華さんがゲスト出演
高見真智人さん・稲沢朋華さんがゲスト出演
町田支部主催の第20回入賞者記念コンサートが開催され、3月15日には高見真智人さんが、3月22日には稲沢朋華さんがそれぞれゲスト出演されました。町田支部からのレポートをお届けします。
3月15日には町田のスガナミ楽器(SUGANAMI ARTS Salon)にて第20回町田支部入賞者記念コンサートを開催いたしました。
前半は町田支部の全国決勝大会入選~ベスト賞受賞者の錚錚たる演奏、後半はブルグミュラーコンクール入賞者のかわいらしいピアニストの演奏まで、11組の和やかな雰囲気のコンサートとなりました。
ゲストに特級ファイナリストの高見真智人さんをお迎えしました。


プログラム
♪平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第3番 嬰ハ長調 BWV848 / J.S.バッハ
♪エチュード Op.10 より 第1番、第5番「黒鍵」、第11番、第12番「革命」 / ショパン
♪ピアノソナタ 第11番(トルコ行進曲付き) 第1楽章、第3楽章 / モーツァルト
♪トルコ行進曲(モーツァルト《ピアノ・ソナタ K.331》による) / ヴォロドス


3月22日はゲストに特級グランプリの稲沢朋華さんをお迎えし、58組の出演者が昭和音大のユリホールの舞台で華々しく演奏されました。
稲沢さんの温かいお人柄と素晴らしい音色に皆さんうっとりした素敵なコンサートの1日となりました。


プログラム
♪軽やかなスキップで / 荒木千佳
♪スケルツォ 第2番 変ロ短調 Op.31 / ショパン
♪ピアノ・ソナタ 第3番 ヘ短調 Op.5 より第2楽章 / ブラームス


レポート◎ピティナ町田支部 高橋なつき
第20回入賞者記念コンサートにゲスト出演させていただきました。会場は、SUGANAMI ARTS Salon。このような素晴らしい機会をいただき、町田支部の先生方、ご関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
今回私は、平均律クラヴィーア曲集第1巻 第3番、12の練習曲 作品10 第1番、12の練習曲 作品10 第5番『黒鍵』、12の練習曲 作品10 第11番、12の練習曲 作品10 第12番『革命』、そしてピアノソナタ第11番 イ長調 K.331より第1・第3楽章、さらにトルコ行進曲(ヴォロドス編)を演奏させていただきました。
入賞者の皆様の演奏は本当に素晴らしく、年齢を感じさせない完成度の高さに驚かされました。特に、自分と同じような難易度の作品に真剣に向き合い、舞台で表現しようとする姿から、多くの刺激を受けました。音楽に対して真っ直ぐ向き合う姿勢や、本番に懸ける思いは、私自身が幼い頃にコンクールへ挑戦していた時の気持ちを思い出させてくれました。
私自身、現在もコンクールや演奏活動を通して日々音楽と向き合っていますが、今回このような形で演奏させていただき、改めて「人前で演奏すること」の責任と喜びを感じました。同時に、幼い頃から多くの方々に支えていただきながらここまで来ることができたのだと、深く実感する機会にもなりました。
このような温かい会に出演させていただけたことを、大変嬉しく思っております。改めまして、ご来場くださった皆様、町田支部の先生方、ご関係者の皆様に心より御礼申し上げます。今後も、一つ一つの演奏と真摯に向き合いながら、より深く音楽を届けられる演奏家を目指して精進してまいります。

高見真智人
町田支部の入賞者記念コンサートに出演させていただきました。会場は昭和音楽大学ユリホール。実はこのホールは、私が初めて東京へコンクールを受けに来た時に演奏した、とても思い出深い場所でした。なかなか練習をせず、遊園地が大好きだった幼い私に、母は、「いい演奏ができて運良く結果もついてきたら、よみうりランドに寄って帰ろう!」と頑張れる約束を作ってくれました。一生懸命練習して舞台へ向かったのですが、結果は思うようにいかず、小田急線で大泣きしながら帰ったことを今でも鮮明に覚えています。笑(黒歴史)
そんな場所に、時を経てまた演奏者として戻ってこられたことが、とても感慨深く、幸せな時間でした。
町田支部の入賞者記念コンサートでは、本当にたくさんのピアニストの皆さまが出演されていて、舞台袖でも客席でも、さまざまな作品に触れながら胸を躍らせていました。
素敵だなと思ったのが、多くの人が把握している曲の歌い方とは違ったアプローチで曲をご自身の歌として演奏されている方がいらっしゃったことです。私も同じようなことをテーマに挙げて勉強をしていたので、今回私が演奏したショパンのスケルツォ第2番を例に挙げてみます。この作品は世代を問わず長く愛されているとても有名な作品で、多くのピアニストが一度は向き合う曲でもあります。だからこそ、世の中には本当にさまざまな演奏や解釈が存在していて、その“正解”らしきものを見つけること自体は、もしかすると難しくないのかもしれません。でもその中で、「ショパンは本当は何を残したかったのだろう」「本当にこれでいいのだろうか」と、有名な曲で自分が感じている以上に固定概念が強いからこそ、より深く考えながら向き合ってきました。たくさんの情報や解釈に触れながらも、その奥にある作曲家の本音を想像し、今の自分なりの音の“答え”を探していく時間は、ある意味ではとても地道で苦しくもありますが、同時に「私という人間が演奏を届ける意味」に繋がる充実した時間でもあります。まだまだ未熟な自分の物差しであっても、こうして偉大な作品に頭を抱えながら(笑)向き合い続けられること、そしてその中で、やはり音楽の素晴らしさを何度も再発見できることが、本当に尊いことなのだと感じています。
これからも等身大の自分で、今の自分にできる精一杯の音楽を、心を込めてお届けしていきたいと思います。
お世話になりました町田支部の先生方、共演者の皆さま、そしてご来場くださった皆さま、本当にありがとうございました。


稲沢朋華
派遣公演のお問い合わせは、クラウドファンディング担当(tokkyu_project@piano.or.jp)までお願いいたします。

2026年はピティナ創立60周年であるとともに、ピティナ・ピアノコンペティション開催50回、ピティナ・ピアノステップ開催30年目の節目にもあたります。
変化し続ける社会に柔軟に対応し、さらなる発展を続けるためには、各地の会員の皆さま方のご理解とご協力が欠かせません。
どうか皆さまの温かいご芳志を賜り、より豊かな社会の実現に向けて、新たな一歩をともに踏み出していただけましたら幸甚に存じます。
ご寄付はこちらから




